福岡で理想の注文住宅を建てる夢、膨らみますよね!
間取りやデザイン、設備など、考えることはたくさんありますが、家づくりにおいて避けて通れないのが「住宅ローン」です。ほとんどの方が住宅ローンを組むことになると思いますが、実はこの住宅ローン、思わぬ「落とし穴」が潜んでいることがあります。とくに、ネットで検索するだけではなかなか出てこない、現場で実際に起こっているリアルな失敗事例もあります。
今回は、住宅ローンのプロが語る「陥りがちな落とし穴3選」を基に、福岡で注文住宅を検討されているあなたが失敗しないためのポイントを、分かりやすく解説します。
- 目次
- 1. 個人信用情報を「開示・確認」していない落とし穴
1)なぜ事前に確認が必要か?
2)事前に確認しておけば、打てる対策もある!
2. 直接銀行へ「仮審査」を申し込んでしまう落とし穴
1)なぜ直接銀行に行くのが危険な場合があるのか?
2)信頼できる「住宅会社の担当者」経由がおすすめ!
3. 借入期間を「短く」組みすぎる落とし穴
1)なぜ長く組む方が「得」なのか?
2)長期ローンのバランスを考えよう
4. まとめ:福岡での注文住宅、住宅ローン選びはプロと二人三脚で!
1. 個人信用情報を「開示・確認」していない落とし穴
住宅ローンの審査で最も重要視される情報の一つが「個人信用情報」です。これは、クレジットカードの支払い状況やキャッシング、各種ローンの利用履歴などが記録されているものです。聞き馴染みのある言葉で言うと、「ブラックリスト」に載っているかどうかといった話にも繋がります。
住宅ローンは、ありとあらゆるローンの中で、この個人信用情報に対する審査が一番厳しいと言われています。年収や勤務先、勤続年数なども見られますが、その前にまずこの信用情報がチェックされるのです。公務員や一部上場企業にお勤めの方など、一般的に信用度が高いと思われている方でも、過去の支払い遅延などが原因で審査に通らないケースが現場では多く発生しています。
例えば、結婚前に使っていたタブレットの分割払いを、引っ越しによるキャリア変更などでうっかり滞納してしまった結果、住宅ローンが1円も借りられなくなった、といった事例もあるほどです。
1-1 なぜ事前に確認が必要か?
【いざという時の頓挫を防ぐ】
楽しかった家づくりや土地探しが進み、いざローン審査という段階で信用情報に問題が見つかると、計画全体が白紙に戻る、といった最悪の事態になりかねません。
【銀行への印象が悪くなる】
信用情報に遅延などの傷があることを自分で把握せず、知らずに銀行に事前審査を出すと、「自分の信用状況すら把握していない人」として銀行からの印象が悪くなり、通るはずのローンも通らなくなる可能性があります。
【どうやって確認する?】
個人信用情報を開示できる機関は日本に主に3つありますが、「CIC」 が9割型を網羅しています。インターネットで「CIC」と検索し、手続きをすれば、500円程度で過去5年間の自分の信用情報を開示できます。福岡で注文住宅を検討し始めたら、まず最初に行うべきステップと言えるでしょう。
1-2 事前に確認しておけば、打てる対策もある!
もし事前に信用情報に傷があることが分かっても、正直に銀行に状況を伝え、信頼できる住宅会社の担当者などを通じて相談することで、通らなかったかもしれないローンが通るケースも実際にあるとのことです。隠さずにプロに相談することが重要です。
2. 直接銀行へ「仮審査」を申し込んでしまう落とし穴
「住宅ローンを借りるなら、まずは自分で銀行に行って相談しよう!」と考えるのは自然なことかもしれません。しかし、これも実は落とし穴になりうる場合があります。
とくに、先ほどの個人信用情報に少しでも不安がある方や、借り入れ希望額に対して年収などの条件がギリギリかもしれない、といった方は注意が必要です。
2-1 なぜ直接銀行に行くのが危険な場合があるのか?
【銀行員の力量や配慮が影響する】
住宅ローンの審査は、AIだけでなく「人」が関わる部分も大きいものです。優秀な銀行担当者であれば、信用情報に少し傷があっても、保証会社と交渉したり、別の視点から融資を引き出したりと、融資を通すために尽力してくれることがあります。しかし、そうでない場合、形式的な審査だけで否決されてしまうリスクがあります。
【一度落ちると覆せない】
最も怖いのがこの点です。一度、ある銀行やその提携保証会社で住宅ローンの事前審査・仮審査に落ちてしまうと、その履歴が残り、同じ銀行や保証会社では基本的にその結果を覆すことができません。つまり、「とりあえず出してみよう」が命取りになる可能性があるのです。
2-2 信頼できる「住宅会社の担当者」経由がおすすめ!
では、どうすれば良いのか?「優秀な住宅会社の担当者」経由で、その担当者が紹介する優秀な銀行担当者を通じて審査を出すことをおすすめいたします。
住宅会社の担当者は、様々な銀行や住宅ローン商品の知識を持っており、あなたの状況に合わせて最適な銀行や担当者を選んでくれる可能性があります。また、銀行の担当者と密に連携を取り、あなたの状況を正確に伝えたり、有利に進めるためのアドバイスを受けたりすることができます。
さらに、住宅会社の担当者は、複数の銀行の住宅ローン商品を中立的な立場で比較検討し、あなたにとって最も良い条件で借りられるようにサポートしてくれます。これは、特定の銀行の担当者にはできないことです。
福岡にも多くの住宅会社がありますが、信頼できるパートナーを見つけることが、住宅ローン選びの成功にも繋がる重要なポイントと言えるでしょう。
3. 借入期間を「短く」組みすぎる落とし穴
「ローンは早く返すに越したことはない」と考えて、借入期間を短く設定しようとする方もいるかもしれません。もちろん、それも一つの考え方ですが、住宅ローンのプロは「長く組む方が得」 であると提言しています。
3-1 なぜ長く組む方が「得」なのか?
【理由1:手元の資金を増やし、資産運用に回せる可能性がある】
借入期間を長くすることで、月々の返済額は少なくなります。
例えば、5000万円を金利0.7%で借りる場合、35年ローンなら月々約13.4万円ですが、50年ローンなら月々約9.8万円となり、その差は約3.6万円です。
確かに、借入期間が長くなると、利息の総額は増えます(例: 35年で約638万円、50年で約927万円。差額約289万円)。 しかし、月々の返済額が減った分(例えば差額3.6万円のうち2万円)を、国が推奨している「積立NISA」のような資産運用に回すことを考えてみましょう。
仮に年率3%で35年間運用できた場合、運用益は約643万円にもなります。 増える利息(約289万円)よりも、運用で得られる利益(約643万円)の方が大きくなる可能性があるのです。
つまり、住宅ローンの金利よりも高い利回りで運用することで、結果的に手元に残るお金を増やすことができる、という考え方です。これは、お金に働いてもらってお金を増やす、という発想に基づいています。
※運用にはリスクが伴います。必ず利益が出るとは限りません。
【理由2:団体信用生命保険(団信)の保障を最大限に活用できる】
住宅ローンを組む際に加入する「団体信用生命保険(団信)」は、契約者が死亡したり、高度障害になったりした場合に、住宅ローンの残高がゼロになる保険です。これに加えて、「がん特約」などを付ける方が増えています。がんと診断されると、ステージに関わらず(一部例外あり)ローンの残高がゼロになるという保障です。
最近は2人に1人ががんになると言われており、特に40代、50代でがんと診断されることも珍しくありません。もし住宅ローンを組んでから数十年後にがんになったとしても、早期発見・早期治療ができれば、その後の人生を長く楽しむことができます。
ここで考えてみましょう。もしあなたが住宅ローンを繰り上げ返済などでせっせと短縮してしまい、ローン残高がほとんどなくなっていた状態で団信(がん特約含む)が適用されたらどうでしょう? 返済したはずのお金は手元に戻ってきません。
一方、長期ローンを組んでいて、まだローン残高が多く残っている状態で団信が適用されれば、ローン残高がゼロになり、さらに手元に置いておいた資金も残ります。これは、住宅ローンが持つ「保険」としての側面を最大限に活用していることになります。
繰り上げ返済を頑張ったお父様が団信適用前に亡くなり、繰り上げ返済したお金が手元に残らなかった、という実体験も語られています。手元に資金を残しておけば、残された家族に資金も家も残すことができたかもしれない、という話もあります。
3-2 長期ローンのバランスを考えよう
もちろん、長期ローンが全ての人にとって最善とは限りません。例えば、金利が大きく上昇するような状況では、繰り上げ返済などが有利になる可能性もあります。また、80歳までローンを払い続けることに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
大切なのは、「ローンは早く返すもの」という固定観念にとらわれず、長期で組むことのメリット(月々返済の軽減、資産運用の可能性、団信の保障)と、デメリット(総利息の増加、高齢での返済継続)を理解した上で、ご自身のライフプランや資金計画に合った最適な借入期間を検討すること です。
4. まとめ:福岡での注文住宅、住宅ローン選びはプロと二人三脚で!
今回ご紹介した3つの落とし穴は、福岡で注文住宅を検討される方が、理想の家づくりをスムーズに進める上で非常に重要なポイントです。
これらの落とし穴を避けるために最も確実な方法は、信頼できる住宅会社の担当者、いわゆる「住宅のプロ」と二人三脚で進めること です。
プロの担当者は、あなたの状況をしっかりとヒアリングし、個人信用情報の確認方法から、あなたに合った銀行選び、最適な借入期間の検討、そして銀行とのやり取りまで、トータルでサポートしてくれます。福岡での理想の注文住宅を実現するためにも、ぜひ信頼できるパートナーを見つけて、住宅ローンの相談から始めてみてください。
福岡で注文住宅を建てるなら、住宅ローンについても安心して相談できる私たちにお任せください。お客様一人ひとりに寄り添い、最適な資金計画をご提案いたします。
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