福岡で理想の注文住宅をご検討の皆様、こんにちは。
近年、ワンフロアで快適に暮らせる平屋の人気は根強いものがありますが、中でも「ロの字型」や「コの字型」といった、中央に中庭を持つ個性的な間取りに注目が集まっています。
プライベートな空間を大切にしつつ、開放感あふれる暮らしを実現したいと憧れる方も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの特徴的な間取りには、多くの魅力がある一方で、計画段階で知っておくべき注意点も存在します。
今回は、福岡での注文住宅づくりにおいて、「ロの字型」や「コの字型」の平屋を選ぶ際に役立つ情報をご紹介します。
- 目次
- 1. プライベート空間を最大限に楽しむ:ロの字型・コの字型平屋の魅力
1)カーテンレスな生活の実現
2)中庭という特別な空間の活用
3)ペットとの安心な暮らし
4)防犯性の向上
2. 計画前に知っておきたい注意点
1)建築費用が割高になる傾向
2)廊下が増えやすい
3)より広い土地が必要
4)日射コントロールの難しさ
3. デメリットを軽減しつつ理想を叶える選択肢
4. 福岡での理想の注文住宅を実現するために
1.プライベート空間を最大限に楽しむ:ロの字型・コの字型平屋の魅力
ロの字型やコの字型の平屋の最大の魅力の一つは、何と言ってもその高いプライバシー性です。
建物の内側に囲まれた中庭があることで、周囲からの視線を気にすることなく、まるでリゾートのように開放的な時間を過ごすことができます。
1-1 カーテンレスな生活の実現
日中はもちろん、夜でも安心して窓を開け放し、光や風をたっぷりと取り込んだ、ストレスフリーな暮らしが送れます。
1-2 中庭という特別な空間の活用
夜は星空を眺めながらお酒を楽しんだり、季節の良い時期には読書をしたり。誰にも邪魔されない、自宅にいながら非日常を味わえる特別な場所となります。最近流行りのサウナを設置し、中庭で水風呂や外気浴を楽しむことで、自宅を最高のサウナ空間にすることも可能です。
1-3 ペットとの安心な暮らし
中庭は、猫が日向ぼっこをしたり、愛犬を自由に遊ばせたりするのに最適な空間です。外部への脱走リスクを減らし、ペットにも優しい住まいを実現できます。
1-4 防犯性の向上
外部に大きな開口部を設ける必要が少なくなるため、結果的に建物の防犯性を高めることにもつながります。平屋の防犯性を懸念される方もいますが、ロの字型やコの字型は一つの解決策となり得ます。
2. 計画前に知っておきたい注意点
魅力あふれるロの字型・コの字型の平屋ですが、計画を進める上でいくつか注意しておきたい点があります。
2-1 建築費用が割高になる傾向
建物の外周が増えるため、外壁の面積が増加します。中庭に面する壁も外部として仕上げる必要があるため、材料費や施工費が通常よりかかります。また、屋根の構造も複雑になりやすく、これもコストアップの一因となります。
2-2 廊下が増えやすい
回遊動線は便利ですが、各部屋を独立させる配置にすると、どうしても廊下の面積が増えがちになります。廊下部分も建物の延床面積に含まれるため、結果的に建物が大きくなり、建築費用の上昇につながる可能性があります。
2-3 より広い土地が必要
同じ延床面積の建物でも、中央がくり抜かれたロの字型やコの字型は、外周が大きくなるため、より広い敷地が必要になります。例えば、延床面積31坪の平屋を建てるのに、最低でも74坪の土地が必要になったケースもあります。福岡県内で希望するエリアの土地単価が高い場合、必要な土地面積が大きいことは、予算面での大きなハードルとなり得ることを理解しておく必要があります。
2-4 日射コントロールの難しさ
建物に囲まれた中庭があるため、家全体が明るくなりやすいのは事実ですが、これは主に外壁に反射した間接光によるものです。快適な温熱環境のためには、太陽光(日射)をコントロールすることが重要ですが、ロの字型やコの字型では難しさも伴います。夏は太陽高度が高く、中庭に屋根や深い軒がない場合、直射日光が室内に入りやすく、遮熱が難しくなります。一方、冬は太陽高度が低くなるため、建物自体が日差しを遮ってしまい、せっかくの日射取得がしにくくなることがあります。パッシブデザインなど温熱環境にこだわる場合は、より慎重な設計が必要となります。
3. デメリットを軽減しつつ理想を叶える選択肢
これらのデメリットを踏まえた上で、それでもプライバシーや開放感を重視したい方におすすめなのが、「コの字型+クローズド外構」という選択肢です。
これは、建物自体はコの字型としつつ、敷地の境界線に高い塀やフェンスを設けることで、ロの字型のような高いプライバシー性や防犯性を確保する手法です。建物単体で囲む必要がないため、ロの字型で懸念される排水や屋根の複雑さ、外壁面積の増加といったデメリットを軽減できる可能性があります。
家づくりを建物単体で考えるのではなく、外構計画とセットで検討することで、デメリットを解消しながら理想のプライベート空間を実現できます。周囲からの視線を遮る塀やフェンスには様々な種類がありますが、完全にプライベートな空間を作り出し、家と一体感のあるデザインを追求したい場合は、「グランドアートウォール」のような耐久性があり、高さ3mまで施工可能な高い塀も有効です。これにより、誰にも邪魔されない、もう一つの「中庭」のような空間を作り出すことが可能です。北九州のモデルハウスでも、コの字型ではないものの、建物とグランドアートウォールで囲まれたプライベート空間を実現しており、大変好評です。
4. 福岡での理想の注文住宅を実現するために
ロの字型、コの字型、そしてコの字型+クローズド外構。それぞれに異なる魅力と注意点があります。どの間取りが最適かは、ご家族のライフスタイル、趣味、土地の形状や大きさ、そしてご予算によって異なります。
福岡という土地で、ご家族にとって最高の注文住宅を建てるためには、これらの情報を踏まえつつ、専門家と一緒にじっくりと検討し、優先順位をつけることが大切です。デメリットを理解し、適切な対策を講じることで、後悔のない、満足度の高い家づくりが可能になります。特に、土地の広さや建築費用に懸念がある場合は、コの字型+クローズド外構が有効な選択肢となり得るでしょう。
福岡でプライバシーと開放感を両立したこだわりの注文住宅をお考えなら、ぜひお気軽にご相談ください。皆様の理想の住まいづくりを、プロの視点からサポートさせていただきます。
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