福岡で理想の注文住宅づくりをご検討中の皆様へ。

「デザイン性の高いおしゃれな家にしたいけど、外観にかけるコストは抑えたい…」

そうお考えの方も多いのではないでしょうか?
一般的に、建物のデザインというと、複雑な形状にしたり、高価な素材を使ったりして費用がかさむイメージがあるかもしれません。

しかし、ご安心ください。実は、たった15万円程度の予算でも、家の外観を驚くほどかっこよく見せることができる、シンプルかつ効果的な方法があるのです。

今回のコラムでは、多くの住宅会社が見落としがちな「デザインを簡単にかっこよくするコツ」について、具体的な手法をいくつかご紹介します。
これから福岡で注文住宅を建てる方は、ぜひ担当者様との打ち合わせの参考にしてみてください。

目次
1. なぜ「デザイン性の低い家」が生まれるのか?カギは「窓」にあり

2. 【低コストで効果絶大!】外観デザイン向上テクニック
   1)窓を「まとまり」で見せる工夫
   2)建物に「奥行き」を生み出すキャンチ(片持ち)構造
   3)屋根と壁を一体化させる:袖壁の活用
   4)外観の雰囲気を仕上げる:植栽(シンボルツリー

3. まとめ:わずかな予算で「チープ」な外観から脱却!

1. なぜ「デザイン性の低い家」が生まれるのか?カギは「窓」にあり

外観デザインを考える上で、非常に重要な要素となるのが「窓」です。
とくに、住宅の正面部分である「ファサード」をいかに魅力的に仕上げるかが、外観全体の印象を大きく左右します。

しかし、残念ながら、10年前に流行したデザインを今でも続けている会社や、デザインに関する感度が低い会社も少なくありません。そうした建物でよく見られるのが、デザイン性の低い引き違い窓などが、部屋の配置に合わせて統一感なくバラバラとつけられているという状況です。窓はノイズ(邪魔な要素)になりがちなので、極力いらない窓はつけない方がスッキリします。

このようなバラバラな窓の配置を改め、ある程度の統一感を持たせて配置し直すことが、デザイン向上への第一歩です。
例えば、縦長の窓を高さを揃えて配置するだけで、どこに注目してほしいかが分かりやすくなり、見た目の印象は大きく変わります。

2. 【低コストで効果絶大!】外観デザイン向上テクニック

では、具体的にどのような工夫をすれば、コストを抑えつつ外観デザインを向上させられるのでしょうか。ここでは、主な手法をいくつかご紹介します。

2-1 窓を「まとまり」で見せる工夫

板金やサイディングを活用
窓の配置を整えるだけでも効果はありますが、さらに一歩進んだテクニックとして、複数の窓の間を黒い板金(金属)やサイディングで繋げて見せる方法があります。これにより、個別の窓がバラバラに配置されているのではなく、デザイン性の高い大きな一つの窓のように一体感が生まれます。
板金を使う場合、一般的には5万円~6万円程度の費用がかかる見込みですが、サイディングの貼り分けなど、工夫次第ではより費用を抑えることも可能です。統一感を出すことはデザインにおいて非常に重要です。

2-2 建物に「奥行き」を生み出すキャンチ(片持ち)構造

デザイン性の高いモダンな住宅でよく見られるのが、1階と2階を少しずらして配置する「キャンチ(片持ち)」と呼ばれる手法です。建物の構造自体をせり出させることで、建物全体に奥行き感が生まれ、陰影ができてより立体的に見えます。
また、このキャンチ部分が下階の庇代わりになるため、10万円以上かかることもある玄関の庇を削減できる場合があり、デザイン性とコスト削減を両立できます。会社の考え方にもよりますが、キャンチによる費用追加がない場合や、かかっても3万円~5万円程度で済むケースもあります。

2-3 屋根と壁を一体化させる:袖壁の活用

一般的な住宅では、屋根が「取ってつけた」ように見えることがあります。
そこで有効なのが、建物の側面に「袖壁」を設ける手法です。とくに、屋根の側面(破風)と同じ素材(板金など)で袖壁を下ろしてくるように見せることで、屋根と壁がより一体的に見え、建物全体のまとまりが生まれます。
袖壁を設けることで、キャンチと同様に建物に奥行きが生まれ、今流行りのボックス型のモダンな外観を演出できます。庇をなくした分のコストを袖壁や板金に回すことで、費用増をほとんど相殺できることもあります。

2-4 外観の雰囲気を仕上げる:植栽(シンボルツリー

建物のデザインだけで全てを完結させようとすると、くどくなったり費用が高くなったりしがちです。そこで、建物の造形はシンプルに変化を持たせつつ、最後に植栽(シンボルツリーなど)を添えてあげることを強くお勧めします。緑が入るだけで、建物の雰囲気はグッと引き締まり、道行く人の目を引くような素敵な外観に仕上がります。
植栽は1本あたり5万円~10万円程度で取り入れることができ、コストパフォーマンスの高いデザイン手法と言えます。外観は建物だけでなく、外構(エクステリア)とセットで考えることが大切です。

3. まとめ:わずかな予算で「チープ」な外観から脱却!

今回ご紹介した手法は、どれも決して難しいものではありません。

これらの工夫を、例えば不要な庇の費用(約10万円)を削減し、袖壁や板金、植栽に割り振るといった予算配分の変更を行うことで、全体として約15万円程度の追加費用で実現可能です。

同じ間取りでも、これらの手法を取り入れるかどうかで、外観の印象は劇的に変わります。最初のデザインが「チープ」に見えてしまうほど、その差は歴然です。
もちろん、コストをかければさらに多様なデザインも可能ですが、まずはこれらの基本的なデザインの法則を取り入れるだけでも、今のトレンドに近い、まとまりのある素敵な外観を実現できます。

福岡で注文住宅をご検討される際は、ぜひ今回ご紹介した内容をハウスメーカーや工務店の担当者様にお伝えいただき、「これぐらいのことはできますか?」と相談してみてください。デザインを大切にしている会社であれば、柔軟に対応してくれるはずです。

わずかな工夫と予算で、あなたの福岡での注文住宅をより魅力的な外観にしましょう!

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