最近、平屋での暮らしに憧れる方が増えています。ワンフロアで生活が完結する効率性、家族の繋がりを感じやすい間取り、そして何より魅力的なデザイン。
しかし、「平屋って高そう…」「広い土地が必要なのでは?」といったイメージから、検討の選択肢から外してしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに、インターネットや一部の情報を見ると、デメリットが強調されていることもあります。とはいえ、それは平屋のすべてを捉えているわけではありません。実は、平屋にはあなたが思っている以上に手の届きやすい可能性や、知られざるメリットがたくさんあるのです。

今回は、平屋に関するよくある2つの誤解を解きほぐし、福岡での家づくりの可能性を広げる情報をお届けします。

目次
1. 平屋は価格が高い?坪単価だけで判断するのはもったいない!

2. 平屋を建てるには広い土地が必要?福岡でも60坪で夢は叶います!

3. 平屋の知られざる魅力とは?後悔しない家づくりのために知っておきたいメリット

4. まとめ:福岡での平屋づくりを諦めないで!

1. 平屋は価格が高い?坪単価だけで判断するのはもったいない!

「平屋は2階建てに比べて価格が高い」というイメージ、ありますよね?
これは、全くの誤解というわけではありません。

坪単価で見ると平屋が割高になる傾向があるというのは、半分正解です。
その理由として、平屋は2階建てと同じ延べ床面積の場合、建物を支える基礎の面積や、雨風を防ぐ屋根の面積が約2倍必要になるため、これらの工事費用がかさむことが挙げられます。
建築会社によっては、この分のコストを坪単価に上乗せしている場合があります。

しかし、これは「坪単価」の話であって、「建物の総額」とは別の話なのです。ここが最も重要なポイントです。

なぜなら、2階建てには必要だけれど、平屋には必要ないものがたくさんあるからです。

例えば、

・2階への階段(約1坪の面積を上下階で使います)

・2階の廊下(各部屋へのアクセスに必要)

・洗濯物などを干すためのバルコニー(施工面積として費用がかかります)

・2階に設置するトイレ(本体費用と工事費用がかかります)

こうしたものが不要になる分、平屋は同じ居住空間(LDKや居室の広さ)を確保する場合でも、2階建てに比べて延べ床面積を4坪から5坪程度小さく抑えることができるのです。

仮に、35坪の2階建てを坪単価80万円で建てると2,800万円になります。
一方、もし平屋の坪単価が割増しで90万円になったとしても、無駄な部分が減って30坪で済むのであれば、総額は2,700万円となり、平屋の方が安くなるケースもあるのです。

つまり、「平屋は高い」というイメージは、坪単価だけにとらわれた誤解であり、総額で見れば2階建てと同等か、場合によっては安く建てられるということも十分にあり得るのです。建物価格で平屋を諦める必要はないと言えるでしょう。

2. 平屋を建てるには広い土地が必要?福岡でも60坪で夢は叶います!

平屋を建てる上で、もう一つよく耳にするのが「広い土地が必要なんでしょ?福岡は土地が高いから無理だ…」という声です。昔は100坪や120坪、最低でも70坪以上は必要だと思われていた時代もあり、今でもそう考えている方は多いようです。

しかし、これもまた大きな誤解です。

実は、60坪程度の土地でも、十分に30坪クラスの平屋を建てることが可能なのです。
100坪や120坪をイメージしていた方からすれば、その半分程度の広さで良いなんて驚きですよね。

なぜ「60坪」が穴場なのでしょうか?

福岡のような都市部では、土地の価格が高騰しており、広い土地はなかなか手が出しにくくなっています。また、売り手側からすると、70坪や80坪といった少し広めの土地は、35坪と35坪のように小さく分割して販売する方が売れやすいという事情があります。そのため、70坪以上の土地を丸ごと購入しようとすると、価格が高くなったり、そもそも市場に出回りにくかったりします。

その点、60坪から65坪程度の土地は、分割するには少し狭いため、そのままの区画で販売されることが多く、平屋を建てる上での穴場となり得るのです。

仮に60坪の土地に30坪の平屋を建てた場合、以下のようなお家づくり計画をすることが可能です。

駐車スペース2台分を確保

・広々とした23畳超のLDK

・便利な3畳の畳コーナー

・子供部屋2つ(収納抜きで各5.4畳)、主寝室(収納抜きで7畳)の居室3部屋

・バーベキューなども楽しめる約12畳のお庭

・ウッドデッキや、必要であれば3台目の駐車スペースも確保可能

これだけの広さや機能性を、60坪の土地でも実現できるのです。

ただし、60坪の土地に平屋を建てる際にはいくつか注意点があります。
敷地に大きなゆとりがあるわけではないため、日当たりを十分に考慮した設計が必要になります。また、土地の形状も重要です。
建物は一般的に四角い形をしているため、三角地のような不整形な土地ではデッドスペースができやすく、平屋が成り立ちにくくなる可能性があります。できるだけ形の整った60坪の土地を探すことが、平屋実現の鍵となります。

正しい土地の探し方を知ることで、福岡でもあなたの平屋の夢はぐっと現実的なものになります。

3. 平屋の知られざる魅力とは?後悔しない家づくりのために知っておきたいメリット

価格や土地の誤解が解消されたところで、改めて平屋の魅力についても触れておきましょう。

間取りの自由度が高い

1階にすべての要素が集中しているため、回遊動線を作りやすく、生活動線を自由に設計しやすいです。2階建てに比べて、耐震性のための柱の位置による制限なども受けにくくなります。

耐震性が高い

2階建てのように重心が高くならないため、地震の揺れや風の揺れに強い構造になります。タワーマンションが高層階ほど揺れやすいのと同様に、重心が低い平屋は安定していると言えます。

老後も暮らしやすい

階段の上り下りがないため、将来足腰が弱くなったり、高齢になったりしても安心して暮らせます。すべての部屋が1階にあるため、どの部屋も無駄なく活用できます。

家族のコミュニケーションが増えやすい

同じ階層で生活するため、自然と家族の距離が近くなり、顔を合わせる機会や会話が増えやすくなります。特に子育て世代にとっては、お子さんが自分の部屋にこもりがちな問題を軽減できる可能性があります。

太陽光発電を載せやすい

屋根面積が広いため、電気代が高騰している現状において、自家消費に必要な容量の太陽光パネルを載せやすい傾向があります。

もちろん、平屋にも注意すべき点はあります。
例えば、2階建ての吹き抜けのようなダイナミックな天井高を出すには、勾配天井など設計上の工夫が必要になります。また、廊下を設けないなど経済性を重視した間取りにすると、プライバシーの確保や音の問題に配慮が必要な場合もありますが、これも間取りの工夫で対応可能です。

4. まとめ:福岡での平屋づくりを諦めないで!

いかがでしたでしょうか?
平屋に対する「高い」「広い土地が必要」というイメージは、必ずしも真実ではありません。特に福岡で注文住宅を検討されている方にとって、60坪程度の整形地は平屋を建てる上での有力な選択肢となり得ます。

坪単価だけでなく建物の総額で比較すること、そして適切な広さと形状の土地を見つけること が、福岡での平屋実現の鍵となります。

平屋には、間取りの自由度や耐震性の高さ、将来を見据えた暮らしやすさ、そして家族の繋がりといった、たくさんの魅力が詰まっています。最初から平屋を諦めずに、ぜひあなたの家づくりの選択肢の一つとして、真剣に検討してみてはいかがでしょうか?

もし、福岡で平屋の注文住宅についてもっと詳しく知りたい、具体的に相談してみたいと思われたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。あなたの理想の平屋づくりをサポートさせていただきます。

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