福岡県で理想の注文住宅を建てる土地探し。
中でも、福岡県宗像市は「住み続けたい街ランキング2024」で全国1位に輝くなど、今注目を集めているエリアです。
この注目エリアで土地を探すとき、選択肢の一つに「分譲地」は必ず入ってくるかと思います。
しかし、一見きれいに整備されている分譲地には、知っておかないと後悔するかもしれない「見えない部分」も存在します。
今回は、注文住宅を検討されている方に向けて、分譲地のリアルなメリット・デメリット、そして賢い土地選びのポイントを詳しく解説します。
- 目次
- 1. 宗像市が「住み続けたい街」全国1位に!福岡での注文住宅エリアとして人気の理由
2. 分譲地の「見えている」メリットとは?
3. 分譲地の「見えない」デメリットと注意点
4. 賢い分譲地の選び方と後悔しないためのポイント
5. まとめ:福岡 宗像市で理想の注文住宅を実現するために
1. 宗像市が「住み続けたい街」全国1位に!福岡での注文住宅エリアとして人気の理由
WITHDOM建築設計もスタジオを構えています福岡県宗像市は、実は住み続けたい街ランキング2024で全国トップに選ばれるほど魅力的なエリアです。福岡県内では福津市(2位)、福岡市(3位)を抑えての1位であり、全国的に見ても福岡県が上位を占めている現状があります。
参照:『全国住み続けたい街ランキング2024』(PR TIMES・https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000006408.html)
なぜ宗像市がこれほどまでに人気なのでしょうか?注文住宅を建てる土地として見た場合、以下のような理由が考えられます。
宗像市が人気の理由
▪️良好なアクセス
主要道路が近く、車での移動が非常に便利です。
▪️充実した周辺環境
商業施設やスーパー、飲食店などが近くにあり、日々の買い物や外食に困りません。
▪️安心できる治安
商業施設やスーパー、飲食店などが近くにあり、日々の買い物や外食に困りません。
▪️整った教育環境
小学校などが近接しているケースが多く、お子様の通学も安心です
このような利便性の高さから、宗像市はベッドタウンとしても非常に人気が高く、多くの注文住宅が建てられています。
2. 分譲地の「見えている」メリットとは?
分譲地は、住宅会社によって計画的に開発・造成され、区画割りされて販売される土地です。そのため、注文住宅を建てる際に魅力となる多くのメリットがあります。
住宅会社が厳選・造成した安心感
住宅会社は土地の仕入れに大きなリスクを伴います。そのため、多くの場合はプロの視点から「良い土地」だと判断し、お客様にすぐに売れると確信した土地を分譲します。造成工事やインフラ整備も行われているため、ある程度の安心感があります。
良好な立地条件の可能性
宗像市のような人気エリアで分譲される土地は、交通の便が良い、商業施設や学校が近いなど、利便性の高い場所にあることが多いです。
価格のメリット(建築条件付きの場合)
住宅会社が土地を仕入れて造成し販売する場合、「建築条件付き」となるケースが多くあります。これは、その土地で家を建てる際は指定された住宅会社で建築する必要があるという条件です。この場合、土地単体での利益を抑え、建物で利益を確保するため、土地価格が周辺相場と比較して安くなることがあります。
新しい、統一された美しい街並み
分譲地では、同時期に複数の家が新築されるため、全体的に新しく、デザインや景観に統一感のある美しい街並みが形成されやすいというメリットがあります。
子育て世代が集まりやすいコミュニティ
分譲地を購入するのは子育て世代が多い傾向があります。そのため、同じ世代の住民が集まりやすく、小学校の通学を一緒にしたり、子育てに関する情報交換をしたりと、自然なコミュニティが生まれやすい環境です。
資金計画のブレが少ない
造成やインフラ(水道管など)の整備、ブロック塀などが事前に設置されている場合が多いです。これにより、土地購入後に予期せぬ追加費用(外構工事やインフラ引き込み費用など)が発生するリスクが少なく、資金計画が立てやすいというメリットがあります。
3. 分譲地の「見えない」デメリットと注意点
一方で、分譲地には注意すべき「見えない部分」のデメリットも存在します。これらのリスクを理解し、対策を講じることが重要です。
地盤の問題
分譲地は元々田んぼや山だった場所を造成して作られることがあります。特に高低差がある場合、擁壁を築くために一度土を掘り起こし、埋め戻す作業が行われます。また、地盤が低い場所に新しく土を盛る「盛り土」が行われることもあります。これらの作業によって、地盤が緩くなっている可能性が高く、建物の重みで沈下したり、傾いたりするリスクがあります。地盤が弱い場合は地盤改良工事が必要となり、追加で数百万円の費用が発生する可能性があります。資金計画に地盤改良費の予算をあらかじめ含めておくことが重要です。
境界やブロック塀の持ち分トラブル
敷地の境界を示すブロック塀などが、どちらか一方の土地の所有物として明確に分かれていれば問題ありません。しかし、まれにブロック塀の中心が境界線となっており、隣家との「共有持ち分」となっている場合があります。共有持ち分のブロック塀の管理や修繕は、隣家と話し合って費用を分担する必要があり、将来的なトラブルの原因となる可能性があります。また、コスト削減のため、あえてブロック塀を設置しない分譲地もあり、この場合、どちらが費用を負担して塀を設置するかで問題が生じることがあります。事前に境界線の位置やブロック塀の持ち分をしっかり確認することが不可欠です。
先行建築による隣家計画の不確実性
分譲地で最初に家を建てる場合、周囲にまだ建物がないため、隣にどのような大きさや配置の建物が建つかが分かりません。リビングの配置や窓の大きさ・位置を計画しても、後から建つ隣家によって日当たりやプライバシーが損なわれる可能性があります。隣家への配慮をしてくれる住宅会社を選ぶことや、契約時に隣家建築時の配慮について確認することが望ましいでしょう。
希望する建物の規模に合わない区画
分譲地の区画は、一般的に2階建ての建築を想定して50~60坪程度で区画割りされることが多いです。これは、小さく多くの区画に分けることで、土地の販売や建物の建築による利益を出しやすくするためです。そのため、近年人気の平屋を希望する場合など、広い敷地が必要な場合は、希望の大きさに合う区画が見つかりにくい可能性があります。
近隣住民の情報が少ない
中古物件を購入して建て替える場合、事前に周辺を訪ねたり、近隣住民に挨拶に行ったりすることで、どのような人が住んでいるか雰囲気を掴むことができます。しかし、分譲地では購入時点でまだ誰も住んでいないため、どのような人が入居してくるか事前に知ることが難しいというデメリットがあります。
道路(私道)の共有持ち分リスク
分譲地内の道路が、自治体に移管されず、住民全員の「共有持ち分」となっている場合があります。この場合、道路の清掃や補修、地下に埋設された水道管などのメンテナンスが必要になった際に、住民全員で管理や費用負担について話し合う必要が生じます。これは非常に手間がかかり、意見がまとまらない場合にトラブルとなる可能性があります。前面道路の持ち分がどうなっているか、事前に確認することが重要です。
予測できない工期の遅延
特に大規模な分譲地の場合、開発許可や検査などの縛りが厳しく、計画通りに工事が進まず、引き渡し時期が数ヶ月遅れる「工期の遅延」が頻繁に発生します。工期が遅れると、住宅ローンの手続きや補助金の申請、お子様の幼稚園や学校の入園・入学スケジュールなど、様々な計画に影響が出る可能性があります。契約時には、工期遅延に関する取り決めや、遅延時の対応についてしっかり確認しておくことが大切です。
4. 賢い分譲地の選び方と後悔しないためのポイント
分譲地にはメリットもデメリットも表裏一体で存在します。デメリットがあるからといって一概に悪いわけではなく、それらを理解し、適切に対策を講じることで、分譲地での家づくりを成功させることができます。
デメリットを理解し、予算と照らし合わせる
地盤改良費や将来的なブロック塀・道路の修繕費など、発生する可能性のある費用を想定し、資金計画に含めておきましょう。デメリットを許容できる範囲か、予算内で対応可能かを検討します。
契約内容をしっかり確認する
地盤調査の結果、ブロック塀や道路の持ち分、工期遅延時の対応など、気になる点は契約前に必ず書面で確認しましょう。
住宅会社に積極的に質問する
見えない部分について、担当の営業担当者に納得がいくまで質問しましょう。信頼できる会社であれば、デメリットについても正直に説明し、対策を一緒に考えてくれるはずです。
可能であれば現地に足を運ぶ
実際に分譲地やその周辺を自分の目で見て、雰囲気や利便性を確認することも重要です。
5. まとめ:福岡 宗像市で理想の注文住宅を実現するために
福岡県宗像市は、その利便性や環境の良さから、注文住宅を建てるエリアとして大変魅力的です。そして分譲地は、整備された環境や価格面、コミュニティ形成のしやすさといった多くのメリットを提供してくれます。
しかし、地盤や境界、工期など、一見分かりにくいデメリットも存在します。これらの「見えない部分」のリスクをしっかりと理解し、事前に確認・対策を講じることが、分譲地での家づくりを成功させ、後悔しないための鍵となります。
ぜひ、この記事でご紹介したポイントを参考に、信頼できる住宅会社の担当者と二人三脚で、宗像市での理想の注文住宅実現に向けた土地探しを進めてください。