NEW 2025.06.29 # 暮らしのレポート

諦めない家づくりがここにある。細部までこだわり抜いた、住む人に寄り添う唯一無二の空間。

ご主人が、車いすの奥様のためにと想いを込めて設計したお家。

フロアレスの平屋にすることは絶対条件でした。
出入りをスムーズにするために玄関ドアは引き戸を採用し、
玄関框も腰掛け部分はゼロに、できるだけ段差を小さくする工夫を凝らしました。

そしてとくにこだわったのは、キッチン。
一般に販売されているものはどれも人が立って使用することを前提に作られているため、料理がお好きな奥様にはなかなかつらい作業になってしまう。
悩んだ末にたどり着いたのはオーダーメイドで一から頼む造作キッチンでした。
車いすのまま、シンクやコンロに立てるよう、下は収納ではなく、くりぬいた状態に。
その分、背面には2700のカップボードを設置し、奥にはパントリーも確保しました。

動き回れるようにLDKは思いっきり大空間に。
勾配天井から降り注ぐ光がとても気持ちがよく、雨の日でもきっと照明ナシで過ごせることでしょう。

何度もプランを練り直し、これだ!と想いを乗せてお二人と作り上げたこのお家。
これからお二人が長く大事に使っていただき、心地よい住まいになることを願っております。

今後もお付き合いよろしくお願いいたします。