福岡での注文住宅をご検討中の皆様、こんにちは!
「そろそろマイホームが欲しいな」「どんな家を建てようかな」と夢を膨らませながら、まず気になるのはやはり費用ではないでしょうか?多くの方が、住宅会社のパンフレットやホームページなどで目にする「坪単価」を目安に、費用感を掴もうとされるかと思います。
しかし、実はこの「坪単価」だけで住宅会社を比較検討するのは非常に危険な行為であるということをご存知でしょうか?

今回は、なぜ坪単価だけで判断してはいけないのか、そして失敗しない家づくりのためにどうすれば良いのかを詳しく解説します。
福岡での理想の住まいづくりに向けて、ぜひ最後までお読みください。

目次
1. そもそも「坪単価」とは?一般的な目安と、その曖昧さ

2. なぜ坪単価だけで住宅会社を比較してはいけないのか?
   
3. 失敗しない家づくりの秘訣は「総額」での比較

4. まとめ:坪単価に惑わされず、賢く総額で比較しよう

1. そもそも「坪単価」とは?一般的な目安と、その曖昧さ

注文住宅の検討を始めた方が、まず目安として知りたくなるのが「1坪あたりの建築費」である坪単価です。例えば、30坪の家を建てたいと思った時に、坪単価が100万円であれば、「だいたい3000万円くらいの家になりそうだな」という目安を知ることができます。一般的に、この業界ではプランが確定していない段階で費用感を伝えるための一つの指標として使われています。

しかし、この坪単価という言葉は非常に曖昧なものです。なぜなら、「坪単価の中に何が含まれているか」についての明確な決まりがないからです。

2. なぜ坪単価だけで住宅会社を比較してはいけないのか?

坪単価だけで比較してしまうと、中身の項目が違うため比較のしようがないのです、

良心的な会社は、建物に関する費用をほぼ全て坪単価に含めているかもしれません。
しかし、別の会社では、本来建物費用と考えられるような項目が、坪単価の計算から外され、「諸経費」など建物の費用欄とは別のところに記載されていることがあります。
これにより、一見すると坪単価が安く見えてしまうという現象が起こります。坪単価に含まれるかどうかが会社によって異なりうる項目には、以下のようなものがあります。

会社によって異なる項目

・ 建築確認申請手数料(図面を国に提出する際の手数料)

・ 長期優良住宅申請手数料(国の認定に関する申請費用)

・ 構造計算費用(建物の構造に関する計算費用)

・ 屋外給排水工事(建物と敷地内の給排水管を接続する工事)

・ 地盤調査費用(敷地の地盤の強さを調べる費用)

・ 太陽光発電
  ※150万円ほどする項目が外れていると、坪単価は大きく変わって見えてしまいます。

・ 税込みか税別か
  坪単価を「税込み価格」で伝えている会社と、「税別価格」で伝えている会社があります。坪単価90万円(税別)と坪単価100万円(税込み)の会社を比較すると、坪単価だけ聞くと後者の方が高く感じますが、税込みに直すと前者の方が高くなる可能性があり、金額が逆転してしまうこともあります。

このように、坪単価だけでは、実際に家を建てるためにかかるトータルコストや、どちらの会社が費用対効果が高いのか(コスパが良いのか)、適正価格なのかが見えにくくなってしまい、住宅営業担当者にとって「逃げやすい言葉」であり、「都合の良い言葉」として表現できてしまうのため、注意が必要です。

3. 失敗しない家づくりの秘訣は「総額」での比較

坪単価に惑わされずに、失敗しない家づくりを進めるためには「総額で判断すること」が非常に重要になります。土地の費用、建物本体の費用、そして諸経費など、家づくりに関わる全ての費用を含めた「総額」で比較検討するのです。

実践!総額比較の具体的な進め方

総額での比較を行うために以下のステップで比較することをおすすめいたします。

総額比較のためのステップ

① ご夫婦で家づくりの「要望」をリストアップする
  まずは、どんな家に住みたいか、どんな設備が欲しいかなど、やりたいことや叶えたい要望を最大限に、箇条書きでも良いので書き出してみてください。

② 気になる住宅会社を複数社ピックアップする
  インターネット検索やSNS、YouTubeなどで情報収集し、気になる会社をまずは5社程度ピックアップするのがおすすめです。その後、口コミなどを参考に、実際に話を聞きに行きたい会社を3社程度に絞り込むと、労力をかけすぎずに効率的に進められます。実際に建物を見学できる完成見学会などに参加するのも良い方法です。

③ 受け取った見積もりを比較検討する
  複数社から受け取った総額見積もりを比較します。この際、単に総額だけでなく、各社でどの項目が建物費用に含まれているか、諸経費には何が含まれているかなど、細かな内訳も確認・比較することが、より詳しい資金計画の知識を深めるのに役立ちます。

見積もり取得にかかる期間の目安
仮の図面などがある場合、早ければ即日~2,3日以内に見積もりを提示してくれる会社もあります。図面作成からお願いする場合でも、早い会社で1週間、遅くても2週間程度で出してくれることが多いようです。

4. まとめ:坪単価に惑わされず、賢く総額で比較しよう

福岡で理想の注文住宅を建てるためには、一見分かりやすい「坪単価」という言葉だけに惑わされず、必ず土地費用、諸経費、建物費用を含めた「総額」で複数の住宅会社を比較検討することが非常に大切です。会社によって坪単価に含まれる項目が異なるため、総額で比較しないと、適正な価格や会社ごとの違いを見極めることができません。

今回ご紹介したステップを参考に、ご自身の要望を整理し、複数の会社から総額見積もりを取得してしっかりと比較検討することで、福岡での家づくりを成功させてください。

お気軽にご相談ください